光のよくあたる場所に水鉢を置いておくと、水が白っぽく濁ったり、緑色になったりします。

これは光が差し、十分に気温があがり、養分が豊富になった時、藻が発生するためです。
発生した藻を微生物が食べ、その微生物を肉食性の微生物がさらに捕食するという「循環」が起こり、一つの生態系が出来ます。

杜若園芸の水生植物を育てている水槽では、植物が根を張り、呼吸をし、その足元をメダカが泳いで、時に植物についた藻などをつついています。
まさに、小川にできた小さなため池を切り取ったような、自然環境が再現されています。

この水を汲み取り、お届けいたします。
この水は濁っていたり、小さなゴミのようなものが浮いて見えることもありますが、それは微生物や植物片で、水道水をカルキ抜きした水よりも、ずっと自然環境に近い状態だと言えます。

水道水をカルキ抜きした真水は、無菌室なようなもの。
自然環境ではありえない状態だと言えます。
光と気温と養分が一定の条件を満たした時、藻やプランクトンなどの生物が発生し、自然下にもっとも近い環境ができあがります。
生まれたての稚魚は体調が数ミリしかなく、自然下では、この藻類やプランクトンなどを食べて大きくなっていると予測するのが自然です。
栄養が均一化された市販のエサよりも、様々な栄養素を摂ることができる自然の水は、稚魚に良いだけでなく、大きくなった成魚にも良いと言えるでしょう。